Zoom Up…P6

とっておき‘の旬な情報をZoom UP!空き家特集

空き家はまちづくりの大切な資源!

 JRと阪急電車の2WAYアクセスがあり、京都へは10分少々、大阪へだって30分程度で出ていける乙訓地域。人口減少が深刻な社会問題といわれていますが、私たちのまちはいわゆる「勝ち組」であることは、たぶん間違いありません。

 そんな中、長岡京市が空き家対策に乗り出した!  ン?!  長岡京市って、中古物件が出ればすぐに売れてしまうと不動産屋さんは言っていたのに…。なぜ!

 実は、住んではいないけれど手放さず長く空き家状態になっている家がけっこうあるんだとか。その理由は、様々。幼い時代を過ごした家だから思い出があり手放せない人、相続問題など手続きが煩雑でとりあえず放置って人、それに、資産として持っていることに意味を感じる人だってたうさん。しかし、空き家のままだと、家はどんどん傷んでしまいますし、現在の耐震基準を満たしていないものも多いんです。災害への不安も大きくなる中、周辺に暮らす人たちにとっては大きな不安材料にもなっています。

 まちがイキイキするためには、暮らす人がいてこそ。空き家を「まちづくりの大切な資源」ととらえれば、それを活かしてあげる仕組みが必要です。それが「空き家バンク」です。不動屋さんが敬遠するような流通に乗りづらい物件でも、専門家からのアドバイスを受けながら、「売りたい、貸したい」人と、「買いたい、借りたい」人をつなげてくれます。

 

 

「空き家バンク」登録第一号は、吉本芸人のモンブランさん

 

この「空き家バンク」は登録制です。「売りたい、貸したい」「買いたい、借りたい」、双方が登録をし、マッチングが始まります。その登録第一号が、吉本興業の京都府住みます芸人「モンブラン」の木下さん。「住みます芸人」というのは、吉本興業の芸人さんが、全国47都道府県に実際に暮らし、暮らすまちの地域活性化を手伝おうというプロジェクトです。木下さんは、現在、ガチで転居先を探しています。もしかしたら、あなたのお隣に引っ越ししてくるかも!

 

 

老朽化して借り手がいなかった賃貸住宅を、 地元の工務店6社が協働して分譲住宅にリノベ
話題の「はるひの」に行ってみました!

 Vo l.9でも紹介した大原野のユニークな分譲地「はるひの」。見学会もかねた「はるひのマルシェ」が開催されており、行ってきました。

 外観は同じなのに、一歩入ると個性的な家。「薪ストーブがある!」「なんだか、イギリスの家みたい∼」「木の香りっていいね∼」…と、見学している人たちの喜々とした様子が印象的でした。

〜おばあち ゃんのおウチ再生物語∼
女性たちのステキな空き家活用

おばあちゃん家で子育て支援 

子育て応援カフェCafésiskoti(カフェシスコティ)

 今は空き家になっているけれど、長岡京市奥海印寺にある祖母が暮らしていた家が大好きだったけんもつあらたさん。時折ここを訪れると、周辺に新しい家がどんどん建っていくのに気が付きました。地縁のないママ達が地域とつながるきっかけがあるのだろうかと、ちょっと心配に。そして、前々から頭に描いていた「子育て応援カフェ」をここに作ろうと思いついたそう。

 10月11日、向日市で、この「子育て応援カフェ」プランのお披露目をしようと座談会が開催されました。カフェ計画のきっかけとなった、 けんもつさんの孤独な子育て経験には共感の声が集まり、ママたちが気楽に出掛けられる場への期待の高さが伺えます。そうして、今回、 リノベーションの費用を、クラウドファンディングという一般の方から広く資金を募る方法で進めているため、ママたちはこのチャレンジに興味津々。「なぜクラウドファンディングなの?」「空き家を使う上での苦労は?」など、たくさんの質問や意見が出されました。

 10月30日に終了したクラウドファンディングは、なんと208%の達成率。52万円余りの支援が得られました。資金を集る過程でSNSやメディアで拡散され、 「応援してくれる人が増えるのを感じた」とけんもつさん。今後は、カフェを「子育てを応援したい人と子育て支援が必要な人をつなぐ場」にしていきたいとのこと。

 子育て中のママならではの、アイデアと愛情の詰まった居心地のよい空間になりそうですね。2019年4月13日にオープン予定。

 

Cafésiskoti(カフェシスコティ)
●長岡京市奥海印寺太鼓山53−7
●問合せ:Cafésiskoti  代表けんもつあらた まで。
      cafesiskoti@gmail.com
      https://peraichi.com/landing_pages/view/cafesiskoti/

 

おばあちゃん家を人が集う教室に
お料理と暮らしまわりの教室 chez maman(シェママン)

 

向日市の閑静な住宅街に「chez maman」はあります。玄関に立派な松の木がある正統派の日本家屋。縁側もあった二間続きの和室をリノベーションして、キッチン付きの広々とした洋間で、料理やお菓子づくり教室が開かれています。

 chez m amanは、フランス語で「お母さんの家」。そうここは、岡村さんの祖父母が暮らし、お母さまが育った家です。おじい様が亡くなり、一人で暮らすには広過ぎると別に居を求めたおばあ様から、岡村さんに託された家なのです。

 家をどう活かしていくかをお母さまと思案し、「住むことは出来なくても、人が集う場所にしよう」と決めました。その一つの形が、料理教室でした。そして、お母さまと夢をさらに語り合います。「お料理だけではなく、インテリアや食器の選び方など、トータルな暮らし方を学べる教室を開きたいね」と。

 お料理やお菓子づくり教室のほかにも、生活を彩るお花のレッスンやさおり織りなど、岡村さんが厳選した先生の教室も開かれています。年に2回開かれるマルシェも行列ができるほどの人気です。お母さまと語りあった「この家の活かし方」は素敵に結実していますね。

 

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chez mamanの料理クラスのメインは、ブイヨンのとり方とコンソメスープの作り方。
顆粒かキューブのブイヨンが当たり前だと思っていたけれど、鶏と野菜をコトコト煮込むと旨味が凝縮されたたブイヨンが出来上がるのだとか。「これをベースにした料理は絶品です!」と。 本場パリで学んできた本格的な調理方法を、家でも出来るようにアレンジして教えてくれるのがchez maman流。

・お料理クラス 
1回4000円∼(レシピ・材料・試食込み)
・お料理ベーシッククラス 
1回3000円∼(レシピ・材料・試食込み)
・お菓子クラス 
1回3000円∼(1人1台持ち帰り・試食込み)
・お料理+お菓子クラス 
1回6500円∼(材料費・試食・ケーキ持ち帰り込み)

★日程は、ブログで確認を 
 https://chezmaman1.exblog.jp/i2/

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お料理と暮らしまわりの教室
chez maman(シェ ママン)岡村有香
●向日市森本町天神森7-7(P3台)
●問合せ:TEL:075-748-9878
  info@chez-maman.net
  https://www.chez-maman.net/

 

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