乙訓・まちの話題…P18

2市1町のユニークなまちの活性化の動きを集めました!

洛西口が熱い!
阪急洛西口高架下歩道で「遊んで学ぶ」イベントを開催

 子どもたちを夢中にさせる遊び場を全国展開しているボーネルンド。なんと、洛西口に誕生する、というニュースが昨年秋に発表されました。京都市が阪急洛西口~桂駅間の高架下に整備する子育て支援施設の指定管理者に、ボーネルンドが選ばれたのです。今年秋にはオープン予定といいます。

 これに先立ち、1月11日~12日に、「トートであそぼっ」と銘打ったイベントが、阪急洛西口高架下歩道で開催されました。高架下店舗前の歩道は、これからはたくさんの子育て世代が行き来するようになるはずと、子育て世代をターゲットにしたイベントです。ボーネルンドの遊びコーナーや縁日ひろば、そして、マルシェブースも。マルシェは、子育てマルシェを運営・企画している長岡京のOTOKUNIレザミが、新たに「洛西レザミ実行委員会」を立ち上げ、桂や向日市の女性たちを巻き込んで開催しました。草木染めやお片付けボード制作など、1月の寒い日だったにも関わらず、予想を大きく上回る来場者でした。

 参加してくれたお母さんたちは「幼稚園で体験できないことを休日にさせてあげられた」「子どものあそび場があまりないので、嬉しい!」など、大絶賛。出店者からも、「桂にこれだけの人がいるなんてびっくり。この場所には可能性を感じました」「近隣地域の方とつながれて嬉しい」と、これまた満足の声。

 洛西口高架下「TauT」。人と人をつなぐ場所という意味がこめられた名前です。新型コロナウィルスにより、人と人がつながることを極端に制限されてしまいましたが、秋にはきっと、たくさんの子どもたちの歓声が響き、活気あふれるまちになっていて欲しいですね。

 

 

お互いを知ることが、もしもの時に効いてくる!
車いすでまち歩きして、情報を共有
「フセマル×WheeLog!」

 車いすでまちへ出掛ける時、どの道を通れば安全で快適なのか、どこに車いす対応のトイレがあるのか、そんな情報がとても重要です。いわゆるバリアフリーマップです。車いすユーザーは、それぞれで「私仕様」のマップを持ってはいるでしょうが、それを共有することで、より詳細で広範囲なマップになっていくはずです。

 そんなアイデアで開発されたアプリが「WheeLog!」。車いすで実際に歩いたルートがGoogleマップ上に記され、トイレやお店など実際に利用したスポットのバリアフリー情報を投稿することで、どんどん詳しいマップになっていきます。

 2月26日、長岡京市で、このアプリを用いて、健常者と障がい者が一緒にまち歩きをするイベントがありました。5人の車いすユーザーを含め、30人を超える人が参加。JR長岡京駅近くのバンビオ1番館を起点に、勝竜寺城公園、セブン商店街、そして、オリンピックの聖火リレーのゴールになる予定だった花山郵便局、この3か所を目指して約1時間程度を歩きました。参加者全員が、どこかで1度は車いすに乗るのがルール。健常者にとっても、いつものまちが違った視点から眺めることができ、たくさんの発見があったようです。

 このイベントを企画した長岡京市社会福祉協議会の山田日和さんは、「車いすに乗り、お店や施設を利用しました。それにプラスして、この体験で感じたことをバリアフリーマップの中に落とし込んでいく。このプラスαの作業が『体験の共有』になったように思います。発災時に助け合える関係を作るのは、お互いを知ることからですよね」と。

 防災を楽しむ!フセマルの企画力は、これからも注目です。

 

 

インフォメーション

フセマルプラットホーム事務局 

防災を切り口とし、地域福祉の推進を目指しています。

「車いす×防災」「子ども×防災」「ペット×防災」「家庭×防止」の4つのチームがあり、

それぞれの活動を通じて、防災の担い手となる人材育成しています。

 

 

ママパス長岡京×長岡京市健康医療推進室/質の良い情報を確実に届ける!
よく噛める子に育てるための
今、知っておくべき「食べさせ方」

 

 小児歯科の専門医に認定されている仲岡佳彦先生は、子どもの成長全般からみた口の管理指導のスペシャリストです。噛むことの重要性を分かりやすくお話しされる仲岡先生の講演会ですから、「たくさんのママに聞いてもらいたい!」と主催者の長岡京市健康医療推進室。

 そこで、告知を依頼されたのが本誌でもおなじみの「ママパスポート長岡京」です。講演会の前座に、人気の高い「一升パン上げ大会」を計画しました。予想通り、一升パン上げ大会の予約とともに、講演会の予約も着々と増え、当日は満席に!

 

仲岡佳彦先生の講演会

「30回噛むとバイ菌は死にます。唾液をたくさん出すことも大切。食事中に水を飲み、噛まずに流し込むと細菌は胃を通過して病気になりやすいんです。漫画のサザエさんの食卓にはお水がないでしょ。あれが理想」。思わず頷いてしまいました。

 小児歯科医からみた現代の子どもたちの歯は、堅い食材が少なくなったため、噛む力が育たないということです。誤嚥に気を付けつつも、食事中の水分は控え目にし、小さく切りすぎないようにして、しっかり噛むことを教えていかなければいけません。

 また、子どもがどうやって「噛む」ということを学び、練習していくのかというお話にも「なるほど」がいっぱいでした。歯のない時期から始まる離乳食ですが、この時期が大切なのだと。離乳食をあげるとき、赤ちゃんの唇に食べ物を置いてやります。すると上唇で食物をとらえるように閉じます。これがその子の食べ方の土台になっていくということ。噛むことごっくんすることなど、自然に身につくと思っていましたが、経験や学習を繰り返して獲得していくものなのだということ。目からウロコでした。  

 

レポート:田中昭美

 

 

こんな時だから、ほっこりできる優しい「居場所」 
自然に癒やされ、人の優しさにふれる

 長岡天満宮に小さな小さなレンタルスペースがあります。その名も「コヤ」。

 「コヤ」を借りたコヤヌシさんが、日々、素敵な催しをされています。コロナ騒ぎが起きる前ですが、2月の小春日和のコヤヌシ「にこにこのもり」を訪ねてみました。

 優しい笑顔で迎えてくれたのは、榮一美さん。ちょうど隣接する長岡公園の森までお散歩に行くところでした。ポットにカップ、お菓子、そして、絵本を何冊かをバスケットに入れて、コヤから天満宮の社殿を抜けていきます。木々の間に少し開けた場所があり、木の枝に掛かった「にこにこのもり」のタペストリーが風に揺れていました。

 「この場所が私たちのお気に入りなんです。ヨガをしたり、おしゃべりしたり、絵本を読んだり、誰もが集える温かな場所を創っていこうと思っています」と榮さん。何度も来ている長岡公園だけど、なんなんだろう、この不思議な安心感は。榮さんの笑顔の力なのか、精霊が宿っていそうな長岡天満宮の木々の力なのか…。暖かい紅茶と一緒に、目に見えないエネルギーの流れが伝わってくるようです。

 コヤに戻れば、榮さんたちのお手製の素朴な小物やお気に入りの雑貨が並んでいます。2坪にも満たない、ほんとうに小さな空間ですが、「私たちには、ちょうどいい」とお仲間で顔を見合わせて笑う姿に、またほっこり。優しさに溢れたこの場所に、元気をもらいに行きましょう!

 このご時世ですから開催日は不定期ですが、インスタグラムで告知されるのをお待ちくださいね。

 

インフォメーション

●にこにこのもり開催日などは、

    インスタグラムから→ nikonikomori

●レンタルスペース「コヤ」長岡天満宮内

   長岡京市天神2丁目15-13

   作品展やショップ、ワークショップなどに利用できます。

  1 日300円/冷暖房完備/駐車場完備

●☎090 -8200 -1661(museum「コヤ」)

●メール tokiko.seisakusyo@gmail.com

 

 

 

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