「美味しい」×「うれしい」=「しあわせ」の届け人
料理研究家 森かおる さん 「Relish 」 主宰

がんばるママたちへ、森さんからの力強いエール!・・・P8-9

まずは、「おだし」から

morisan1JR山崎駅前にある生活雑貨店と暮らしの教室「Relish」。こじんまりとした店内奥のスペースには大きなテーブルが。こちらでは、料理をはじめとする 多彩な講座が開催されています。 主宰の森かおるさんは、料理教室のほか料理本の出版や企業へのレシピ提供、食育講座などを通じて、「食べることの大切さ」と「つくることの楽しさ」を発信 しています。 ご自身も働く主婦である森さんのレッスンは、「忙しいけど、手づくりはしたい」というママたちの気持ちに添う「やってみたら意外とカンタン!」な親しみや すいメニューと、手早つくれるポイントが満載。そのひとつが「おだし」。だしをとるのは難しいし手間がかかる! と、いう先入観をくつがえす、かんたん&美味い方法を伝授しています。 「若いママたちも、ぜひチャレンジしてみて。おだしが良ければ料理も美味しくなるし、何より、子どもたちの反応が違うと思いますよ」

見て、考えることの大切さ

morisan2どうして「おうちでおだし」なのでしょう? 「おだしをとるのは難しいからと市販のものを使う人が多いのですが、その原料表示を見ると、旨味のために何か添加されているものがほとんど。自分でとれば 昆布とかつお節だけで美味しい。この差について考えてみてほしいんです。 便利さの裏にあるものに目を向けると、いろいろなことがわかります。すると、子 どもの口に入るのにふさわしい食材を選べるようになります。良いものは高いというのも事実ですが、袋菓子をひとつ、清涼飲料を一本やめると、からだにやさ しく美味しい調味料が買えます。一人ひとりが意識を変えていくと、世の中が少しずつ良くなっていく。子どもたちにいい未来をつないであげられると思うんで す」

「6割」を大切に

morisan3とはいえ、疲れてしまったり、忙しさに負けてしまうときも、もちろんあります。毎日のことだからこそ、家族のためにちゃんとしたものをつくりたい。でもそうもいかない日もある。 「無理は禁物です。疲れた日には手抜きもあり。そう割り切りましょう。がんばりすぎはかえってよくありません。わたしは『6割』がいいバランスだと思います。6割をきちんとして、あとの4割で調整していくという感じで」 いつもきっちりではなく「6割」がんばる。料理だけでなく、すべてのことがらにあてはまる指針となりそうです。

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